消費者金融と銀行カードローンの違いとは?メリットデメリットを検証
手軽にお金を借りことができる場所といえば、銀行カードローンと消費者金融です。一般的なローンの場合、契約時にまとまったお金を借りるため限度額内で自由に借入できるカードローンとは異なります。
自分のペースでお金を借りることができるカードローンやキャッシングをご希望の場合は、銀行もしくは消費者金融が主な借入先となります。銀行というのは私たちが普通に預金を預けている場所で、消費者金融はいわゆる貸金業者です。
お金を借りるのはどちらの方がいいのでしょうか。銀行カードローンと消費者金融は何が違うのでしょうか。金利、限度額、審査、申込方法それぞれにメリットデメリットがあり、実は一概にどちらがいいというのは難しいのです。
それならそれぞれのメリットデメリットを比較し、自分に合っている方、自分にとって使い勝手がいい方を選ぶ方が後々後悔しないと思います。消費者金融とカードローンの違いについて詳しくご紹介しましょう。
消費者金融と銀行カードローンの歴史!いつの間にこんな便利に
銀行カードローンと消費者金融、いずれも簡単な手続きでお金を借りることができる便利なシステムですがいつごろから私たちの生活に浸透してきたのでしょうか。少額の個人融資を最初に始めたのは消費者金融です。
消費者金融の始まりは1960年代と言われています。ちょうど高度成長期の波に乗って個人融資のニーズが増えた時期でした。当時は利用者の大半がサラリーマンだったためサラ金とも呼ばれていました。
しかし、サラ金地獄など無理な借金が社会問題となり、法律が改正されてからは以前のような利益を得ることが難しくなり、消費者金融はだんだんと勢力を失っていきます。
一方で企業などへの大型融資を中心としていた銀行はバブル崩壊によって優良な貸し付け先が減っていきます。そこで銀行は個人融資へと目を向けますが、いわば銀行は個人融資に関してはまだまだ実績がありませんでした。
そこで生き残った消費者金融と手を組んで個人融資のノウハウを手に入れ、銀行カードローンという名前で個人への融資に力を入れていくのです。大手消費者金融の多くは銀行の傘下に入ったり、提携することで経営を立て直していきます。
これから銀行カードローンと消費者金融のメリットデメリットをご紹介しますが、年々その線引きはあいまいになっていきます。お互いのいいところを取り入れながら、共存しているように思えます。
銀行カードローンも消費者金融もそれぞれ魅力的なので借入先選ぶに迷うこと間違いありません。
銀行カードローンのメリットデメリット!低金利が魅力
銀行カードローンは銀行の取り扱っている商品の中でもとくに人気が高いものです。通常のローン商品と違って自分のペースで借入できるのが嬉しいですね。
銀行カードローンのメリット
- 金利が低い
- 限度額が高い
- 信頼性が高い
- 日頃から利用しているから使いやすい
- 自動繰越機能がある
金利が低い
銀行カードローンの魅力は何といっても金利が低いことです。
50万円以下の借入の場合、消費者金融の金利が17%~18%というのに対し、銀行カードローンは14%前後です。
借入額が多いほど支払う利息は多くなりますので、金利は低いにこしたことはありません。
銀行カードローンの中でもとくに店舗を持たないネット銀行が取り扱っている商品には一桁台という驚くような金利もありますので、とにかく金利を重視するという人はチェックしてみてください。
限度額が高い
銀行カードローンは消費者金融に比べると最大限度額が高いことが多くあります。もちろん誰もが高額な借入ができるわけではなく、審査状況に応じて借入可能額が設定されます。それでも高額な借入を希望する人は最初から銀行カードローンに申し込むのが手っ取り早いですね。
銀行が高い限度額を設定できるのは総量規制による制限を受けないからです。一方消費者金融などの貸金業者は法律によって年収の1/3までしか貸し付けできないことになっています。
信頼性が高い
かつて危険だと言われていた消費者金融に比べると銀行は最も信頼できる企業です。歴史が古く、大企業とも取引があり、多くの人がお金を預けてる場所なので闇金や詐欺まがいのトラブルが起こることはまずありません。
銀行なら信用してお金を借りることができる、誰もが少なからずそう考えています。
いつも利用しているので使いやすい
誰でも銀行口座を一つや二つお持ちだと思いますが、普段から利用していて勝手がわかっているので利用しやすいという声を聞きます。場所も把握しているし、手続きも親切な行員のサポートによってスムーズに行うことができます。
自動繰越機能がある
自動繰越機能とは残高不足で銀行口座からの引き落としができなかった場合に自動的に借入できる機能です。
残高確認を忘れていて、支払いができないと遅延料がかかったり、信用に傷が付いたりします。
自動繰越機能なら必要なときに自動的に融資を受けられるのでとても便利です。
銀行カードローンのデメリット
銀行カードローンのメリットをリストアップしてみましたが、普段銀行が身近なみなさんにとってはとても便利ですね。しかし、もちろん銀行カードローンにもデメリットはあります。最大のデメリットはやはり審査が厳しいことです。
審査が厳しい
近年銀行カードローンの審査ハードルは下がったと言われていますが、それでも消費者金融に比べると審査が厳しいのは否めません。
とくに過去の借入に問題がある人や多重債務の人にとっては銀行カードローンは敷居が高いでしょう。
また一般的に金利が低いほど、審査の難易度は上がると言われています。
審査に時間がかかる
即日融資が当たり前の消費者金融に比べ、銀行カードローンの中には審査に時間がかかるものもあります。ただし、銀行カードローンの多くが即日融資の必要性を理解していますので、最近ではスピード審査、即日融資を実施している銀行カードローンが増えています。
ただ審査に慎重な分、審査に要する時間が長くなり、借入まで時間がかかるというのはやむを得ないでしょう。
消費者金融のメリットデメリット!柔軟な審査が人気
銀行カードローンのメリットデメリットについてはわかりましたが、消費者金融についてはどうでしょうか。消費者金融の魅力はやはり審査に通りやすいことが挙げられます。
消費者金融のメリット
- 審査に通りやすい
- 即日融資が可能
- 申込、借入、返済方法が選べる
- 無利息サービスがある
審査に通りやすい
銀行のカードローンの方が金利が低いと聞くとそちらの方が圧倒的に人気があると思われがちですが、審査に自信のない人にとっては消費者金融は貴重な存在です。大銀行カードローンの審査では否決だった人でも消費者金融で借入できることはあります。
どんなに低金利で条件が良くても審査に通らなければ借入できませんから、審査に通りやすいというの大事な条件です。
ただし、審査には個人差がありますので過度な期待は禁物です。
即日融資が可能
そして消費者金融のもう一つの魅力が審査がスピーディで 即日融資を受けられることです。借入を希望する人の多くができるだけ早急にお金を必要としていますので、即日融資はとても大事です。
審査に関しても大手消費者金融のほとんどが最短30分で完了します。ただし、即日融資を受けるためには指定時間までに手続きを終える必要があります。
申込、借入、返済方法が選べる
消費者金融ではより便利に利用してもらうために、申込、借入、返済方法に関して様々な選択肢が用意されています。
申込は最近ではインターネットが主流ですが、その他にも電話、来店、自動契約機など自分に都合のいい方法を選ぶことができます。
借入に関しては銀行振込、ATM、来店が一般的ですが、提携ATMが多いので全国どこにいてもお金を引き出すことができます。コンビニATMも利用できますので、時間や場所を選びません。ただし、利用するATMによっては手数料がかかります。
返済も同様に銀行振込、口座振替、来店、ATMなどから選ぶことができます。返済日忘れが心配な人は口座振替による自動引き落としがおすすめです。会員専用ページからログインすればインターネットバンキングを利用できます。
無利息サービスがある
30日以内に返済すれば利息を払わず済むのでお得ですね。
ただし、新規利用者限定の場合が多く、その他にも条件がある場合もあります。
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初めての消費者金融なら無利息サービスがおすすめだけど落とし穴も!
消費者金融のデメリット
- 金利が高い
- 限度額が低い
- 借り過ぎに注意
- 闇金の可能性も
金利が高い
金利については銀行カードローンのところでもご説明しましたが、消費者金融の金利は17.0%~18.0%が一般的で銀行カードローンよりも高く設定されています。いわば、消費者金融は薄利多売で、その代わりにより審査ハードルを下げてより多くの人に利用してもらいたいと考えています。
限度額が低い
限度額も消費者金融では初回の限度額は50万円以下というのがほとんどです。新規利用の場合、本当にお金を返してくれるかどうかまだわかりませんので最低限の金額となるケースが多いです。
借り過ぎに注意
消費者金融は申込も借入も手軽でスピーディですが、手軽さゆえに借り過ぎてしまったり、繰り返し借入したり、気が付くと借金が膨らんでたという人が後を絶ちません。どんなに手軽でも借金をしているということを忘れずに、できるだけ早く完済することを目指しましょう。
闇金に注意
消費者金融の中には闇金と呼ばれる違法な業者が存在します。
高金利で貸付をしたり、執拗な取り立てを行うなどトラブルに巻き込まれてしまう危険性があります。とくにあまり知られていない中堅の会社を利用する場合には事前に情報収集を怠らないことが大切です。
借入先選びは慎重に!自分に合った借入先でスムーズな返済を
消費者金融と銀行カードローンどちらもメリットデメリットがあります。それぞれのメリットデメリットを理解して自分に合った借入先を選ぶことがスムーズな完済につながります。
銀行カードローンは金利は低いけれど審査が厳しい、消費者金融は金利は高いけれど審査は通りやすい。つまり、審査に自信がある人、属性が高い人には銀行カードローンがおすすめです。信用情報に問題がある、他社からすでに借入があるなど審査に自信がない人は消費者金融を選びましょう。
一般的なメリットのほかにも消費者金融、銀行カードローンも借入先によって特徴があり、様々なサービスやキャンペーンを展開しています。中堅の消費者金融の中には地域密着型も多くあります。
借入先についての情報を集め、自分に合った一社を選びましょう。どのような条件を優先するのか考えてみるといいですね。
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